2022.02.24
2022.02.24
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めた。
「戦争」が始まるとは正直思わなかった。
頭の片隅にはあるけど、それはあるだけで、選択肢には数えられない、そんなものだと思ってたけど…
戦争が始まってしまうのか、それを選択する事象が起きるのか、
という不思議さと残念さと恐怖とで心がいっぱいいっぱいです。
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自分が「戦争」という概念に触れたのは小学校2年生の夏
砂浜を逃げる女児を戦闘機が襲撃する
空襲を受け、家が火事になる
アメリカ兵に囲まれ、射殺される
当時の自分にはあまりに衝撃的すぎて、
ドラマを観た後は1日中泣き、
そのまま熱を出して、次の日は学校を休んだ。
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自分はキリスト教徒の方が数多く通う幼稚園に通っていて、
教会で神に祈りを捧げる、という行為が身近にあった。
このドラマを観た次の日から、
夜寝る前にトイレで神様に戦争が起きませんように、
とお祈りをするようになった。
大学生の間までは毎日寝る前に神様にお祈りをしていた。
社会人になってから仕事に疲れ、寝落ちする機会が増えてきてその習慣は無くなっていった。
この事態になって、それをすごく後悔している。
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学校の平和教育で様々な事例に触れてきた。
長崎が近かったので、原爆に関しても実際に資料館などで現物を見ることができた。
特に印象に残ってるのは「対馬丸」について。
沖縄から九州に疎開するために子供達を乗せた船が
アメリカ軍の攻撃にあい、多くの人命が失われた。
小学校の時で、教室に備え付けのテレビで観た記憶がある。
船に取り残された人、海に飛び込む人。
描かれていることがきつかった。
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その後「戦争」を扱ったカルチャーにも親しみ、時には感動することもあった。
「桃太郎 海の神兵」の落下傘の場面は宙を舞うタンポポの綿毛のように美しい。
国策映画ではあっても、そこからはしっかり反戦のイメージも読み取れる。
「この世界の片隅に」でのすずさんの生活に挑む態度は、
どんな厳しい状況下でも工夫して楽しく生活を営む魅力を伝えてくれた。
「坂の上の雲」の二○六高地を駆ける青年兵士たち、
宇多丸さんが紹介して、部分的に観た「炎246」の一部でもわかるむごさ、
これらに惹かれがちな自分に、
これは戦争を賛美してるのか?と、直感的に考えてしまってもいたけど、
今考えたら、“戦争”というテーマをもとに本当に伝えたかった意味や、製作者の思いがあって、
その断片なりに惹かれ受け止めていたのだと思う。
(逆に無意識的に、そういう想いを感じ取れ無さそうなものは避けるようにもしているかも)
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今日はニュースを読んだり、ラジオで多くの人の解説を聴いたが、
なかなか理解しきれないこと、そもそもわからないことも多い。
何故最悪の決断が選択されてしまったのか。
今回の侵攻についても、自分が今後の選択を誤らないように
さらに学ばないといけない。
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このタイミングだからこそと思い、いろいろ思い返し、文字に起こしてみた。
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戦争には反対です。
受けとめ、考え、互いを尊重することを続けて欲しいです。