Back Light Museum

日頃のこととかを時々ぼそぼそと

『君の膵臓をたべたい』を観たはなしではほとんどない

今、なうで思ってることをばっと書いてみる。

重いから読まなくていいと思う。

 

『君の膵臓をたべたい』っていう映画を観た。予想していたけど泣いた。

なんだか声があてっぽいなぁとか、

楽しいところに行くんだと行った先が福岡の太宰府天満宮

っていうのにはもの申したいこともあるけれど、

病気で亡くなると思ってたこの結末。そこからの宝探しのくだり。

お口ぽっかりだったし、そして泣いた。

 

そして、その宝探しで見つかったお手紙。

「君」「君」と言ってた主人公が、そこでは手紙を送った相手の名前をたくさん呼ぶ。

僕は映画を観るときに人の名前は全然頭に入れられないタイプなんだけど、

「君」「君」とずっと劇中言ってるので、名前を言われると気にかかった。

その名前が僕にとってパンチラインでそっから号泣した。

 

映画が終わってTwitterを見ていたら、

今よく行ってるお店の店員さんの一人が卒業を決めるって

ブログが流れてきた。悲しい。

あちらは認知もしてくれていないと思うし、話したことも二、三度しかない。

でもなんか落ち着き感とかだったり、顔がタイプだったりで

好きだったので、陰ながら応援していた。その人がお店を卒業する。

 

そして推しも店を卒業する。

 

物語でも現実でもなんだかお別れが多い。お別れの季節は春じゃないのか?

いろんなお別れがある。どれも悲しい。

 

突然の別れは悲しい。時々思い返すし、

自分がなぜ生かされてしまっているのか

自問自答したりが今でも時々ある。

 

卒業とか交際の別れ、友人や恩師、家族との離れ離れの別れも悲しい。

でもその人とは繋がろうと思えばつながれる。

会話もできる、会ったりもできる。

生きていて、自由に会える。それはとてもミラクルな奇跡だ。嬉しい。

 

推しの方々とのお別れも悲しい。

時々一人になったときに推しがいなくなったら、

自分はどうなるんだろう?と考えたりする。

きっと普通に過ごしてるし、生活もできる。

でも「それ」があったほうが絶対に世界は楽しい。僕はそれに生かされる

 

でもそれももう少しで終わる。

ただそこに希望があるとすれば、きっと最後の最後まで

推しとは笑顔で接して、笑顔で泣き笑いして終わるし、

自分たちの知らないどこかで、推しはきちんと居てくれている。

「居る」ということはすごい。そこにはたくさんの可能性があると思う。

会えなくても、きっとどこかには「居る」。

 

推しとは残りの少ない日数を楽しみたいし、楽しんで欲しいし、

陰ながら応援してた店員さんも残りが楽しく素敵な毎日だったらなと思う。

そして「君の膵臓をたべたい」は良い映画だった。

 

恥ずかしいし、重たいからいつか気が変わったら消そうと思う。

早く「月曜から夜ふかし」観て、悲しい気持ちとはばいばいばいしたいね。

明日は会社です、全然楽しいし、頑張ります。はい、おしまい

 

www.youtube.com

高校の知り合いから連絡がきたはなし

高校の知り合いから急に連絡が来た。

友人同士で集まっていて、そういえば坂口くんも東京にいるらしいよ、と話題になり

連絡をとってみてくれたらしい。

 

そっか、僕は東京にいるんだって。改めて思い出した。

 

高校は福岡で、大学進学を機に上京した。

地元の進学校を目指す人が主な中で

東京の美大を目指す人は学年200人強の中で一人だった。

 

地元から電車で30分~1時間かかる予備校に2年通った。

母も学校の先生も予備校の先生にも期待されてなくて、自分でも自信はなかった。

でも奇跡的に選んでいただけて、多摩美に進学できた。

 

東京にはなんとなく戦いに来てるイメージが自分の中ではすごくあって、

何かなし得ないと里戻りはできないなとぼや~んと考えたりしてる。

高校の卒業式の日に、同じクラスの子から

「君は大学どこに行くの?」「多摩美ってとこだよ」「東京?」「そうだよ」「へぇ~」

って会話の後にもう一人東京に行く知り合いがいて

「君は大学どこに行くの?」「W大学の〇〇専攻だよ」「え~~~、すご~~い!!」

とあからさまに違う反応をされて、美術系のマイノリティを強く感じるとともに

負けたくない、この二人が驚く程の有名ですごい人(抽象的)になるぞと誓った。

 

それでもここ最近は東京に慣れてきてしまっている自分もいて

会社で仕事をするか食べるか寝るかテレビを見てるかみたいな生活が最近は多い。

 

「自分は福岡から東京にきて、大学で勉強して、今東京で働いてる。そんな自分」

電話で改めてはっとさせられた。

 

そのことを忘れてはいけない。何か成し得たい。

今はそれがどんなことなのだろうか探している。早く見つけたいね。

 

その知り合いはまた高校のみんなで集まろうと声をかけてくれた。たのしみ

3連休が明ける。明日もゆるく楽しもう、かましていこう。

 

5.13~5.20『本と◯◯』展示の紹介

こんにちは、坂口です。

ただいまやってる展示の告知を

文章が長くなるので、今回はブログ内でしたいと思います。

 

昨年授業を聴講してた佐藤直樹先生に声をかけていただき、

こそっと参加させていただくことになりました。

 

「Exhibition 本と◯◯」

日時 2018年5月13日(日)~20日(日)

平日/土曜 17:00-21:00 日曜のみ12:00-21:00

 

6次元 ロクジゲン

住所 〒167-0043 東京都杉並区上荻1-10-3-2F

 

そして今回は

『デドコロとコレカラ クリエイションに関する5つの質問』

という本を展示しています。

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以前SNSで「表現の出処の分かるデザイナーは信頼出来る」

という投稿を見て、なるほどと思ったことがあります。

私は制作物や考え方は、

今まで触れてきたものや経験に影響を受けて生み出されると思っていて、

それは様々なカルチャーにおいても同じで一つ一つの物事に様々な影響(メインやサブ、カウンターだったり)や歴史の流れがあるからこそ、

新たな表現や概念が生まれると思っています。

 

私も幼少期、父親に「人造人間キカイダー」を布教されてから、

同級生の友達が「少年ジャンプ」や「モンスターハンター」、スポーツに夢中ななか

家で昭和の特撮ヒーローのビデオを観たり、「鉄人28号」を模した漫画を描いたりと

だいぶ「普通」と言われる本道からは逸れた趣味・嗜好を楽しむ人間でした。

そしてそれは今も変わらないし、好きになるものや、制作の際にも強く影響しています。

でも今の自分の考え方があるのも、それらの体験や記憶があるからこそです。

 

SNSなどで同世代の仲間たちが自分の作った作品を挙げているのをよく見かけますが、

案外自分が影響を受けているものや考え方を発信しないんなだなぁと思っていて、

それを発信・公表するのもクリエイションの多用な楽しみ方の一つとして

おもしろいのではないでしょうか?

 

私が今まで過ごしてきたなかで、話を聞いてみたいクリエーターたちに声をかけて

5つの質問への答えと作品画像を送ってもらいました。

多種多様なクリエイションの起源やその人の出処、これからへのそれぞれの意識に

データを作りながらいろいろなことを考えさせられました。

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以上がこの本のコンセプトです。

 

同世代のクリエーターに尋ねた質問は以上の5つ

①あなたが最初に好きになったものは何ですか?

②あなたがこれまで考え方やクリエイションに影響を与えたものをいろいろ教えてください。

③あなたが制作や活動をするなかで、意識していることは何ですか?

④今後のデザインやクリエイティブの世界ってどう変化していくと思いますか?

⑤あなたのこれからの夢は何ですか?

 

僕だったらこんな感じで…

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その答えが27人分あります!

 

お時間ある方がいたら、ぜひゆっくり読んでみていただきたいですし、

他の展示参加者の作品もおもしろいし、何より6次元の場所の力が

とても素敵なんですよ!!

 

展示期間が終わったら、アンケートを元に考えたことも紹介していけたらいいなぁ。

ということでぜひお越しくださ〜い

 

2017年観た映画ベスト2017

明けすぎましたが、2018年入って初めての投稿です。

あけましておめでとうございます。

今年も2017年の映画ランキングからです。

 

2017年は64作品くらい見ました。

 

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新海誠作品をちょこちょこみてみたり、

平成ゴジラシリーズを見進めたり(あと1作品!)

エドワードヤンや黒沢清のすごさに気づいた1年でした。

ということで、2017年映画ランキングはこんな感じ。

 

 

1.LA LA LAND

今年ぶっちぎりの1位は「LA LA LAND」。あんなに美しい極彩色でハッピーではありつつも、最後、特にラスト5分の畳み掛けからの、目を合わせて、物語の第二章が始まっていくのはもう…もう見事すぎる!今年どんなおもしろい映画を見ようとこの映画だけはずっと味方でいようと思ったので、今年の1位です。

 

2.クーリンチェ少年殺人事件

みんながおもしろいよと言っていて、4時間なの?どうなの?と観に行ったら本当にすごい作品だった。二度、三度と観れる訳ではないけれど、「今、僕は4時間かけて伝説を目の当たりにしているんだ…」っていうのをひしひしと感じました。他にもいくつかエドワードヤンの作品見たけど、やっぱり格別。

 

3.美しい星

笑わせてやるぞーって作品よりはまじめにやってるけど、変な様が面白いよねって作品が好きで、これはまさにそんな作品。金星人との遭遇シーンの音楽で左耳がいかれたので、家で見るときは音を大きくしすぎないように。

 

4.ヤンヤン 夏の想い出

時々ふいに現れるきめっきめな構図にあぁぁ!!ってグッとくる。あとはエドワードヤンでもハッピーエンドな作品もつくれるんだなぁと。

 

5.CURE

どんなホラー作品よりも気持ち悪かった。なんだかあの時代のドヨーーンとした雰囲気とも相まって心に残ってる。エンドロールが好き。

 

6.シングストリート 未来へのうた

劇中の音楽が本当に最高で、特にこの曲。

https://www.youtube.com/watch?v=fuWTcmjnEGY

 

7.お嬢さん

最後の物語の終幕のさせ方が好き。

出てくる二人もとっっても美しい。

 

8.恐怖分子

こちらもエドワードヤン。これはきつかったなぁ・・・。一番最初にエドワードヤン観るならこれかなぁ。

 

9.BABY DRAIVER

車、最高! 音楽、最高! 音楽聴きながら、運転ってサイコーー!な映画です。

彼女の追い込まれてからの人の変わりようにびっくり。

 

10.散歩する侵略者

面白くなさそうだなぁと思いつつ観たら、すごく面白かった。日本でできるレベルのSFの限界も感じつつ、それでも長谷川博己ターミネーターはむちゃくちゃ笑えた。

 

11.湯を沸かすほどの熱い愛

ラストのたたみかけや、タイトルそういうことかぁ。

 

12.Couples

これも最後の最後の画面の美しさ!エドワードヤン作品。

 

13.愛のむきだし

満島ひかり、若い!4時間でも全然長さを感じませんでいた。(クーリンチェはしっかり長かった!)

 

14.永い言い訳

もっくんがいいです。映画の雰囲気とか、あとは上田義彦の写真の霞んでる感じとかも。

 

15.もらとりあむタマ子

だるんとした前田敦子が大好きですっ!

 

16.百円の恋

クリープハイプの歌がいいね

 

17.藁の楯

日本でできるカーアクションの限界を見た!(それが物語のどこに置かれるかの是非は別として)

 

18.イージーライダー

最後!

 

19.君の名は。

おもしろくはあるけど、僕が味方しなくてもいいかなぁ。とか

 

20.HOUSE

2017年最後に観た映画がなかなかにパンチが効いてました。これをやれる東宝がすごい

 

という感じでした。

2018年は

エドワードヤンのコンプリート

・平成、ミレニアムのゴジラシリーズと平成ガメラ

黒沢清、大林宜彦、岩井俊二らへんもちょくちょく

という感じでまた色々映画みたいですね。

 

映画『ラ・ラ・ランド』を観た。

ラ・ラ・ランド』3回観て、3回目は色々メモしたので、

その内容をまとめとこうと思います。

 

「Anothe Day of Sun」の歌詞に

音楽と機械でできたテクニカラーで彩られた世界が私をスクリーンへと誘う」

って歌詞があって、この映画の極彩色の世界が始まりますよって、

ここでちゃんと伝えられてたんだなって確認できました。

 

ミアの服の色が本当に美しいなと思い、色の変化をずっと観察してみました。

WINTER:青(パーティーから最初の出会い)

SPRING:黄(パーティ)→白→緑

SUMMER:赤(ジャズバー)→白紫(夜のピアノ)

FALL:黒→薄水色(オーディション)

WINTER(5年後):黒

こう見ると最初の方やテンションの高いところは明るい極彩色が、

キメるとこやしんみりした場面はあんまり彩度の高くない服を着てる

のがよく分かりました。本当にこの映画、色自体は様々使われているのに、

派手すぎないで、かつ派手すぎるのがあまり長く続かないように、

エマストーンがとにかく目立つように工夫されていたり、

(ゼブの演奏でジャズバーでミアが踊る場面、

真っ赤な彼女以外みんな茶色から黒色の服だった。)

とても画面として見やすい!

最初の黄色いダンサーの穿いてるパンツまでなんか薄黄色でまじびっくりした。

 

ミアもゼブも全く仕事に気合い入ってないのもこの映画の見所

・ミア→仕事中に携帯鳴る。そして見ちゃう

・ミア→客の返品の手続きをほっておく。働け

・ゼブ→あんな大音量のクラクションで彼女を呼ぶ。うるさい

・ミア→上映中のスクリーンの前に立つんじゃない

・ゼブ→バンドでの演奏中に片手ポケットにつっこんでる、かっこつけんなよ〜

あとはゼブがミアを迎えにいく大事な場面「8時に行くね」と言ったのに、

あいつ8時3分くらいに家着きやがって、

なんだよ、その日はちゃんと決めてくれよ!って思います。

ももんくはあっても、エマストーンかわいすぎるし

(最初のドライヤーで風がブワってなるシーンが特に好き。

もう一個一個の動きが本当にチャーミング、great!)

ゼブもなんだかんだかわいくて嫌いになれないし、

(エマの車には乗らないで帰るとことか、元カノが考えた店名使っちゃうとことか)

だから、まぁ、イラっとするとこもチャラにしておきます。

(ゼブがお母さんに諭された時に、「俺は灰から蘇る不死鳥だ!」的なこと言ってて

おい、まじかよ。ともなったけど、ゼブ好きですよぉ。)

 

この映画見てて、いくつかあの映画のシーン思い出すなってなりました。

恐らくミアと彼氏とその兄貴カップルとご飯食べてるときのシーンは

Lost In Translation」のようだなぁとか(てか、ミア彼氏いたの?)

あと二人がプラネタリウムで踊るシルエットのシーン、

私には大林宣彦版「時をかける少女」のタイムスリップシーンにしか見えなかったぞ

まぁ、時をかけて愛し合ってたと捉えられなくもないけど。

 

あとは宇多丸さんの評論の中でも言われてたけど、

これ、本当ゼブとミアの二人だけの世界の話でした。

日本版の公式サイトの登場人物もこの5人だけだし、

 

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映画見てて、まぁ、この人って登場人物にカウントしても良いかな?

って人を挙げていくと

・ミアが一緒に住んでた4人

・カフェの店長

・ゼブのママ

・フリージャズの演奏をいやがるビル(『セッション』だ。)

・ミアを口説く脚本家

・キース

・ちょっとうるせーカメラマン

・ミアが舞台する劇場主

・ミアのパパ

・大事なオーディションの相手

・ミアの新しい旦那と子ども

まぁ、挙げたには挙げたけどキース以外はそんなに記憶に残ってないというか、

本当にゼブとミアが出会って、別れて、ちゃんと二人の関係性が続いていたであろう

瞬間も楽しませてくたうえで、二人の関係性が終わり、

新たなそれぞれの物語が始まる。そういう二人だけの映画だったんだなぁ

と登場人物を挙げて思いました。

 

他にもゼブがBGMを演奏してた結婚式はあれ、誰の結婚式?とか

(恐らくキースではないだろうか?)

外人は服の下から白い下着が見えても許されるのか!!とか

プリウスが走ってると、(いかにもアメリカな場所を走られると余計)

なんか冷めるとか…

 

いろいろ思いましたが、今年見た中では今の所、だんとつ一番おもしろかった!

僕もまだ観ていない『セッション』と『ニューヨークニューヨーク』を観てみよう。

以上、『ラ・ラ・ランド』のゆるーーいメモでした。

 

 

2017年1月のこと

結局2016年に触れたカルチャーも映画篇しか更新せず、中途半端なところでストップしてるけど、1月も終わったので、一月分で触れたカルチャーについて色々記していきたいなぁと思います。今月はやっぱり、特にテレビが面白かった、年末年始最高!

 

毎年年末年始に地上波などのテレビで観られる映画がどんなのかは楽しみにしているんだけど、「ビリギャル」「ベイマックス」「戦場のメリークリスマス」「座頭市」「南極料理人」「風の谷のナウシカ」とか今年はやってましたね。例年に比べたら、ちょっと退屈なラインナップだったかなぁ? MXとかずいぶん過去の海外映画の特殊上映とかしてたけど、過去すぎるよなぁ、「第三の男」とか「風と共に去りぬ」とか。あとは金曜ロードショーもまたジブリ冬祭りかぁ、もう四季ごとにやってるじゃんと思ったり、もっといろんな面白い邦画、洋画共に地上波で観れても面白いと思うんですけどね。

 

テレビは「久保みねヒャダこじらせナイト 正月スペシャル」ヒャダインが言い放った「体育出来なくてもお金は稼げるんだよ!」から始まった2017年。ワイドナショー元旦SP」乙武さんとベッキーが一緒に出演してたのは2016年の完璧な終わりをテレビで見せられた気がします。ピコ太郎も「COUNT DOUN TV 正月SP」を最後にあまり見かけなくなったな。2016年の終わりだぁ。「ゴッドタン マジ歌選手権」はヒムアイが本当に面白かった。ロバート秋山の「セックスフレーンド♫セックスフレーンド♫」も笑ったな。関口宏東京フレンドパーク2017」はもう出演者も豪華でゲームも面白さの鉄板で、TBSの本気がひしひしと伝わってきた。(「逃げ恥」が流行って、今相当ドラマに力入れてるんだろうな。)自分がゲーセンでエアホッケーにときめきを覚えるのってきっとこの番組がきっかけだったと痛感。笑点 正月SP」のねばーるくんとふなっしー、たい平さんのコンビもまさにカオス。画面枠をはみでるねばーるくんの粘り具合に今の「笑点」の上がり調子が見てとれました。ちょっと日が飛んで高橋一生出演の「A-Studio」はもう30分間きゅんきゅんの嵐。星野源とはまたちょっと違ったベクトルでかっこいい、かわいいを体現してると思うんだけど、ミステリアスさと甘いマスク、良い感じの年齢が受けてるのかなぁ。でその高橋一生も出演しているドラマといえば「カルテット」でしょ!!!!声を大にして「カルテット」でしょ!!!!!!!!!重苦しくもなりすぎず、ポップカルチャーを時には参照しながら、4人の交わったりの交わらなかったりの展開は本当に素敵で映画では描ききれない、細かい演出の数々が各一時間に込められていて、やっぱりテレビって面白い!と強く思わせてくれるそんなドラマ。菊池亜希子が朝焼けのサッポロ一番で別府君とのお別れを告げたならば、僕も家の小汚いベランダでサッポロ一番食べてみたし、(寒くて味がどうのこうのはあまりわからなかった。)吉岡里帆がすずめちゃんとペットボトル一個分の距離でイチャイチャしてたら、もうテレビに向かって感謝の土下座をしたり、なんだかそわそわどきどきしながら毎週楽しみに観ています。このドラマには本当「青春ゾンビ」というブログが教材として本当に素晴らしくておすすめです。毎週読むの楽しみにしています。

hiko1985.hatenablog.com

「サラリーマン左江内氏」は1話だけ観たけれど、うーーん、福田雄一に自分は本当にはまらないんだなって実感しました。僕らが観たいきょんきょんはあのきょんきょんじゃない!(本人は演じてて楽しいかもだけど)あと「住住」は案の定という感じでひとまず観てしまっているけれど、これから就活で平坦な日常がどんどん駆逐されていく未来が目の前に広がってるのに、こんな日常賛歌みたいなドラマを観てしまって、気が狂わないかが心配です。ひとまず様子を見守ります。もう一つ語りたいのが「新春テレビ放談2017」でのみんなが「フジテレビ」に期待してること。なんとなくだけど、ここ4,5年での復活の兆しの無さを見ると、もう4,5年はフジが上がってこない気がするんだよなぁ。それでもみんなやっぱりフジテレビが好きで、フジテレビ中心に世界が回っている業界人の方が多いんだなぁっていう印象でした。僕は最近はテレ朝とかTBS、MXとかが好きだったけど、フジテレビなぁ、、、うーーん、どうなんでしょう。(ひとまず「グッデイ」の安藤さんってどれくらい人気があるのか知りたい。)

 

ラジオとかWEB配信の番組でも面白いものがたくさんありました。星野源が「ANN」を1/2も生放送してくれたこと、細野晴臣との優しいトークを聴かせてくれたこと、嬉しさしかありません。NACK5では根本宗子とプー・ルイが番組やってて、ゆっふぃー時代のの「Primal.」はこんなに良いのかぁと再認識はしつつ、パンチラインは「ミューコミ+」の1月2日の代打MCに根本宗子が出演した際の西野カナっぽい曲の歌詞のリスナー投稿にあった「SEXのあとにミューズで手を洗う彼氏」がパンチラインだったな、最高。でんぱ組.inc夢眠ねむが審査員を務めるその年の本のタイトルの面白さだけを決める「日本タイトルだけ大賞」は「パープル式部」が大賞だったけど、個人的には「変態二十面相」が良かった。(後日Amazonで調べたら、思ったよりきちんとした本だった。)菅本裕子の「朗読ソフレ」はこれ、ソフレというより、、、って感じだったけど、もうSNSを駆使したゆうこすの一ヶ月の配信量のすさまじさに本当楽しんで仕事してんだろうなって思って、過去のいろいろも知ってる私には微笑ましいです。ウーマンラッシュアワー村本大輔の土曜The NIGHT」も攻めてて面白い。NON STYLE石田がゲストで出ていた回があって、相方の井上への不満を言ってて、本当に石田さん真摯にお笑いやられている方なんだなぁと、あの事件が起こった後目線で観て、なんだか感慨深いものがありました。雪下まゆのUstream配信みるみる絵が出来上がっていく光景はまさに神業。良い感じの選曲とともに素敵な夜を彩ってくれた。RHYMESTER宇多丸のウィークエンドシャッフル」内の「ダッチーチーチーチ特集」も最高だった。音楽の曲中にあるドラムのダッチーチーチーチって音が良いよねっていう特集。普段は気にしなかったけれど、確かにそれをメインに聴いてみるとあぁ、良き良きってなって、これは新たな発見でした。

 

音楽ではバンドじゃないもん「YAKIMOCHI」ぐみちゃん、ぐみちゃん♫

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TEI TOWAがプロデュースした、Sweet Robot Against The Machineの「FREE」

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あとは上坂すみれの「恋する図形」がすごい。THE ロシアアヴァンギャルド構成主義って感じなんですね。この曲。

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そのほかにはJ-WAVEの番組RADIO SAKAMOTO内の新春放談で坂本龍一小山田圭吾とかと混じって長嶋りかこさんが出演されていて、なかなかに知的な対談が繰り広げられていました。(正直難しかった。)でもこういう番組にグラフィックデザイナーが出てくるのはすごく嬉しくて、ぜひいろんなデザイナーがいろんなことをマスメディアで発信してほしいなと強く思います。この前の「NEWS ZERO」には吉田ユニも出たみたいで、男性デザイナーもどんどん出てきてほしいな。本では、こうの史代この世界の片隅に戸田ツトム「森の書物が今月はおもしろかったです。前者はもう映画が本当に良かったので、その原作もぜひぜひ読んでみたいということで読んでみました。基本は映画に忠実に(映画が漫画に忠実なんだけど)物語が展開していて、でもそこに漫画だからこそできる実験的なコマ割りや生活、風土表現がなされていた。戦争に突き進んでいく難しい時期だけれども、日常の生活に寄り添ったそんな美しい漫画でした。あと「森の書物は1989年発刊の本なんですが、当時新しくでてきたDTP技術を使って本を作ってみたという一冊。1995年に佐藤直樹さんがDTPを使って「WIRED」という雑誌を一冊デザインしているから、そう考えたら、相当早い時期からのトライで、だけれどもこれがまたかっこよくて、よくここまで画面として整頓できた美しいものができるなぁと。戸田さんはDTPに早くから着目していたデザイナーの一人、興味ある分野だし、これももう少し研究案件。とここまでは良かった本の話だけれども、でんぱ組.inc古川未鈴ちゃんが「irotoridori」っていうミニ写真集を発売して、本屋で中身が拝見できる機会があったので、してみたんだけれども、うーーんってかんじで。7種類くらいの鳥に扮するってテーマでいろんなみりんちゃんが観れるんだけれども、なんだかデザインが変に画像を重ねたり、切り貼りが思ったより多くて、僕たちが写真集で期待してるのはこういうことじゃないんだよ!!っていう。なんとなくデザインとか衣装がモデルに勝っちゃってる気がして、モデルの女の子が観たい!ってなりました。でも女の子が考えてること(文章)とかもやっぱり知りたくて、どういうバランスが良いんだろうって考えた時にAKB48のフォトブックシリーズ「あっちゃん」とか「さしこ」とかああいう類が着地点ではないかな?少なくても僕はああいう本の方が写真集より楽しめるなと強く感じました。1/21には「BLOWS UP David Boy & Iggy Pop」鋤田正義さん×羽良多平吉さんのトークショーに行ってきました。もう羽良多さんが本当に好きで、最近もうずっとぞっこんで、生で拝見できる機会だということで拝聴しに行ってきました。もう羽良多さん、声がかっこいよくて、トークショーでも貴重なお話がたくさん聴けて、DMにサインまでいただけて最高な時間でした。個人的には羽良多さんが70年〜80年代を「アナログからデジタルに移行していく前夜」とおっしゃっていたのが印象的だったのと、宮沢章夫さん知っていらっしゃるんだと感動した次第です。生ハムと焼うどんの断食報道に驚きつつも、「デザインのひきだし」のデザイナーが鈴木千佳子さんに変わったのもびっくりでした。本当に佐藤さんは絵画の世界に進んでいかれるのかな?PARTNERにも佐藤さんの記事が掲載されていたな。銀座で行われている「中村至男展」「仲條正義 IN&OUTあるいは飲&嘔吐」も観てきた。前者はもう明和電機の素晴らしきデザインの数々が拝見できて、しかも「7:14」が購入できたのがすごく嬉しい。後者の方は正直ポスターの良さは僕にはわからないものも多いのだけれども、(だからいろんな仲條さんの本を読んで勉強しています。)地下の「花椿」の圧倒的な質と量が織りなすデザインの圧力に本当にただ呆然と立ち尽くすのみで。作品集もいよいよ発売されるということで、ぜひぜひ『花椿』も掲載していただけることを祈っています、服部先生。そして1/31に大森靖子がニューアルバム「キチガイア」の発売が発表されていたけれども、タイトルが「kitixxxgaia」に変更になって。大森さんがアルバム発売に寄せたコメントやLINE BLOGにあがったアルバムタイトル変更の経緯を読んだりして、全てがわかるわけではないけれども、タイトルが変更になった今となってはそれを応援するしかないのだけれども、、、でもきっと大森さんには「キチガイア」にした強い真意があったと思うのに、それがタイトルの字面、言葉の意味合いだけで文句を言われたり、タイトルを変えざるおえないのはなんだか良くないなって思うし、表現者にとって優しくない世界。受け取る側もなめられている気がしてどうなんだろうなって疑問に思いました。

natalie.mu

lineblog.me

 

1月は大体こんな感じでした。ここまでで約5000文字。書くことを絞ろうとしないと、こうも長い文章になってしまうのか。編集力、これから頑張って身につけていきたいなと思います。ということでまた2月に。

2016年観た映画ベスト

明けましておめでとうございます。かずきゅんです

また久々のブログ更新です。

映画は2016年に限らず1年間で観た中から、ランキングをつけています。

では、いきましょー。

 

【2016年 映画ランキングBEST20】

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1位 シン・ゴジラ(今年)

今年の僕の1番はもうこれです。映画館に3回観に行きました。戦争と震災を重ねあわせ、現代の日本の破壊、そして復活を魅せるこの映画には本当に素晴らしいの一言。やっぱり僕たち、日本人はゴジラにドキドキする生き物なんだな。

 

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2位 この世界の片隅に(今年)

立川に観に行きました。こちらも1位と甲乙つけ難い大傑作。

物語のすずさん達とは違って、映画を観ている観客はこれからこの人たちがどういう運命をたどっていくのかが分かっていて、その瞬間が迫るに連れて嫌な緊張がひしひしと心を締め付けてくる。のんちゃんが復活してくれたのもすごく嬉しかった。

 

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3位 おとぎ話みたい

ずっと観たくて、今年やっと映画館で一回観れて、今はTSUTAYAでレンタルもされています。1時間という短い時間の中で片田舎の女の子の恋、そして失恋(上京)が今、一番最高にロックンロールなおとぎ話の音楽に彩られて、展開されていきます。

 

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4位 桃太郎 海の神兵

戦時中の子ども達への戦意高揚のための当時の日本軍が制作したプロパガンダアニメ映画。落下傘で地上から降り落ちていくシーンが本当に当時のものとは思えない美しさで、画質は悪いけど、Youtubeでも観れるからぜひ観てみてほしい。

詳しくはここに書いていたりします。

nnn3328.hatenablog.com

 

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5位 海街Diary

この映画に描かれている4姉妹の生活が美しくて、愛しくてたまらないなって思います。瀧本幹也さんのカメラが本当に冴えていて、桜並木のシーンや、花火のシーンや好きなシーンがたくさんあります。やっぱり夏帆が好きです。

 

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6位 紅の豚

今まで観た事なかったんですよね。。。

もうすごくよかったです。かっこいい大人に、いかした男になりたいです。

これを踏まえての「風立ちぬ」があったんだなぁとなんだか納得。

 

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7位 Mommy

物語やビジュアルもさることながら、画面枠のこんなダイナミックな使い方があるんだという発見があった。物語の身につまされる感も好き。

このポスターもすごく好き。

 

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8位 天使のはらわた 赤い淫画

日活ロマンポルノを今年は二本観て、これがすごくよかった。

すごい挑戦的なカメラアングルや重苦しいストーリーで、今の映画には無い!刺激的だ!!ってなった。

こたつだけであんなにエロい魅せ方があるなんて、拍手

 

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9位 Lost In Translation

スカーレット・ヨハンソンってこんなに美しいんですね。ビル・マーレイのあの感じもすごく好きです。自分の好きな逃避行的東京感がここには描かれていて、やっぱり東京ってこれくらい夢のある場所なんだって、福岡から上京してきた僕は夢見ていたい。

 

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10位 ワンダフルワールドエンド

蒼波純がかわいいです!全てを吸収してくれる彼女の無垢さ。

そして橋本愛という女優に託される役柄の運命のはかなさを思うと、もう胸が苦しくなります。大森靖子の「君と映画」も良い感じです。

 

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11位 ワンダフルライフ

死への恐怖がなくなるんじゃないかってみていたら思えてくる。

日本的な優しさに満ち満ちた作品。

 

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12位 地獄でなぜ悪い

こんなに明快で明るく元気なのって正義だと思う。なんていうか痛快って言葉が合うかな?星野源が普通のお兄さんで居られた最後の作品なのかなぁ。

 

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13位 太陽を盗んだ男

こんなに刺激的でとちくるった映画が日本で公開されていたのか。

当時の日本がずるい!原発の描き方がふわふわしてて、それもまた愛らしいな。

 

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14位 黒い十人の女

バカリズム脚本でドラマ化されると聞いて拝見。あぁ、これはおもしろい。

白黒を最大限にいかした画面構成がされていて、星空を見上げるシーンが好きだったり。物語の冒頭で示されるしかけが分かった時のすっきり感よ。

 

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15位 復讐するは我にあり

古い映画が続きます。ただただ重くて不穏な殺人犯を追った映画なんだけど、

なんか記憶に強く残っているんだよな。

お風呂のシーンが特にすごかったんだよなぁ。

 

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16位 スワロウテイル

円都という架空空間を当時の東京に無理矢理作って、しかもそれが映画としてキチンと成立させれてることにすごく感動する。「ゲゲゲの女房」はこれが失敗してるんじゃないかな?最後のラストシーンはわかっててもカタルシスがあって良いよなぁ

 

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17位 Stand by Me

エンディングの音楽がかかる瞬間のためにひたすら待つ。

 

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18位 完全なる飼育

竹中直人が住んでる場所の立地や部屋のきっと何かが起きるんだろうな感が見事。

なんだか地方の閉塞感を感じます。小島さんすごくよいです。

裸はでてくるけど、あからさまにやってるシーンとかは出てこないから、

案外観やすいと思う。

 

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19位 もののけ姫

改めて観たので、2016年のランキングに入れておく。

良い。悪いわけが無い。圧倒的に溢れた映画。

 

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20位 パシフィック・リム

地獄でなぜ悪い」と一緒で、自分の好きなことを突き詰めたら、こんなに素敵なエンターテインメントになるんだなぁって一作。アメリカな感じは好きじゃないんだが、アイアンマン然りこれ然り、ロボットだから許せるんだろうなぁ。

 

という感じです。今年はだいたい69本くらい観れたかな?

今年公開では他に「溺れるナイフ」「神宿スワン」「アズミ・ハルコは行方不明」

を観れました。「君の名は」を結局2016年内に観れなかった。。。

上位3つが圧倒的だったなぁ。。。

最近は地方の閉塞感、村感の良し悪しについて、「復讐するは〜」とか「アズミ〜」とか「溺れるナイフ」とか観て考えたりしています。自分もむちゃくちゃ駐車場も店内も広いドラックストアがあるような地域に住んでいたからなぁ。そういうところの町をでたくないっていうなる考え方とかどんなんだろうって考えたりしています。

 

来年は今年よりは少なく、でもたくさん映画を観れたら良いなぁって思います。